違法だが会社が「社会保険料を全額自己負担しろ」と傷病手当申請中に言ってきた
今週のお題「2016上半期」
違法だが会社が「社会保険料を全額自己負担しろ」と傷病手当申請中に言ってきた
違法だが、会社が「社会保険料を全額自己負担しろ」と傷病手当申請中に言ってきた経緯
2016上半期は
1月: 偶然、働いていた社保無加入の会社で、私はPDCAを意識した社内SEOの業務を週40時間、取り組んたが、仕事は段々ただの使い捨て記事ライターと電話交換手に化していった。
3月: 私は本人確認のための戸籍謄本をとり、ハローワークに行き、社会保険加入の被保険者証明書発行申請をした。3月末、女性上司からの激しいハラスメント発生。
4月〜: 社保無加入だけでなく契約トラブル・女性上司からのあまりにも過剰なハラスメント発言があったためユニオンに加入し団体交渉を行った。光の速さで終わった。会社側は社保加入をさせ、社内規定を作るよと言ってきた。
会社側は、私ともう一人の新入事務員を社会保険に加入させ、創業以来、初めての社内規定を作成。(会社側は社労士を雇った)
しかし口外によって人間関係を壊され、業務改善を図れず、図られることもなかった。(営業件数を稼ぐための”押し買い”なくならず、顧客側からのサービスのユーザビリティも上がらなかった) 女性上司からの3月のハラスメント発言を繰り返し思い出すようになり、寒気と強い冷え性から春の服を着られず4月の晴れの日でもダウンに手袋しないと無理になり生活が上手くいかなくなった。業務での生産性が落ち、起床が困難になり、業務中だけ電話が聞き取れなくなり、留守電の音声が耳につき、趣味もできない状態になった。
毎週土日の夜に激しい気分の落ち込みがあり、しばしば泣くようになっていたが、泣く頻度が週4回くらいまで上がり、10年ぶりに「消えたくなる」症状、頭痛とめまいに見舞われた。
GW:動けなくなる。会社は祭日を休日にしていないため、有給を消化。何もできない。寄り添いホットラインや、自治体の相談窓口に電話がつながらず、急遽、東京英語命の電話に電話をかけて、問題を整頓した。ユニオンとの連絡さえも嫌になり、この間ユニオンと連絡を絶やしてしまう。
5月末: 会社側、専務からの電話により、休んだことを詰問され、今後は?と迫り誘導尋問をされたことで、「退職します」と言わされた。 会社がこちらからの復職の交渉に拒否を示した。ようやく外出をした。
6月: クリニックも混んでいる。発病から一ヶ月が経ち、ようやく医療にありつく。会社から渡された5月、6月分の「休暇届」に「診断書」を加え提出した。理由は傷病。
なぜ、このポイントで書類が「休職届」ではなく「休暇届」なことに気付けなかったのだろうか?
しかし、会社のことを考えるだけで吐き気がしたので、言われるままに出さざるをえない。食事が億劫になり夜眠れないので日中に活動ができない。ユニオンの相談と団体交渉の段階では言葉にできず耐えていたハラスメントのエピソードを枚挙にいとまなく思い出してしまい、様々な影響が出てきている。夜になると会社のことを思い出し続けて腹が立ち、有らぬ衝動を抑えなくてはならない上に何もかもマイナス思考だ。求人情報は、全て嘘に見えてしまう。
こうした主訴を医師に話したところ、診断はいわゆる雅子様と同じあの病名と、睡眠リズム障害。
傷病手当申請にあたり、会社側は 私側がメールで書いてしまった「退職」の2文字を動かせない根拠にして「退職届を出さなくても自主退職扱いとして手続きを進めます」と強要してきた。
弁護士を使って、業務をしない7月分の「社会保険料の全額5万円を会社分も含めて自己負担しろ」と言ってきた。私側が撤回意志をメールで示しているが「二週間の時間が経ってからの連絡のため効力がない」ということで、撤回を否認された。
傷病(精神疾患)のきっかけになった職場でのハラスメント事案は、証拠がなかったために団体交渉の事実確認では否認された。
ユニオンの評価としては、私の場合、過剰な残業や賃金無払いはなく、ハラスメントの被害も「比較的小さい」ことから程度は軽いとされた。
ユニオンからは、強制力が弱い個別労働紛争解決制度は会社側が拒否をしてあっせんの当日に会場に来なければ終了するため、リスクが大きいと告げられた。
手数料、弁護士費用を合わせて30万以上の費用がかかる労働審判でも、勝ち目がないと言われている。
被害が軽いケースのため、今の所は「社会保険料を全額自己負担」以外の選択肢がない上、このままいくと会社側が傷病手当の手続き継続を拒否する可能性もある。
私は、会社側の要求を飲んで、社会保険料の全額5万円を自己負担しなくてはならない?らしい。←今ここ。
労働条件電話相談「社会保険料の全額自己負担は違法」と回答
この件に関して、6か所の労働条件の電話相談に相談して助言を求めた。
留守電のメロディ音声は本当に気持ち悪い、特に”グリーン・スリーブス”がダメなのだが、とにかく意見は求めたい。
すでに、私にとって意味がない選択肢しか残らないため、現状は全く変わらないが、聞くほかない。(6/27 相談先を追加)
全ての相談で社会保険料の全額自己負担は違法という回答。
「社会保険料の全額自己負担を請求し、退職届提出の有無にかかわらず自主都合退職として扱う」という会社側の言い分は陰湿な嫌がらせに過ぎないという、各所が全て同じ見解になった。
厚労省ホットラインの回答 「自主都合退職は撤回できないが、社会保険料全額負担は明らかに違法だ。ユニオンと話を進めてください。関係部署へ確認をとり裏付けを取りましょう」
県の労働局雇用均等室の回答 「社会保険料全額負担は違法であり、そうした状況下で言わされた「退職意志」は撤回可能性はある。あっせん(個別労働紛争解決制度)の利用を選択するならば来所してください。斡旋では、退職撤回の意志を記したメールの履歴を使えますよ。」
市の労働基準監督署の回答 「自主都合退職の撤回できないが、社会保険料の全額負担を求めてくることは明らかに違法だ。雇用関係のこじれにもなっているので、来所すれば相談に乗る。」
健康保険側の回答 「社会保険料全額負担は違法というより、ありえないあってはならないこと。 しかし、こちらからの介入ができない。 会社側は相談者さんの立場の弱さに漬け込んでいると考えられるので、入られているユニオンとの調整、労基署に連絡を」
年金事務所の回答 「社会保険料全額負担は違法あってはならないこと。「請求書を出してきた」など書面での証拠あれば、こちらからの指導が可能かもしれない。」
NPO法人POSSEの回答 経緯を話したところ「違法。当然、社会保険料は会社が半額負担するべきものであるため、全額を自己負担することは原則的にはあってはならない。しかし、もしも精神疾患が重症であった場合、何も求められないで終わるケースが圧倒的に多い。これまでの交渉の経緯や、優先したいこと(病気の治療、会社での業務への復帰、不調に終わっても法令遵守を主張した方が気がすむのか等)によって変わってくるので、よく検討を。」
結論:会社側の要求を飲んで、社会保険料の全額5万円を自己負担する選択をとった…。
ユニオンと話し合いつつ、傷病手当申請を着実に行い、なんとか継続給付資格を得て治療ができる実利を取ろうと決めた。 煮湯を飲むというのはこういう事。 本当は5月の時点で少しでも圧をかけてきた時に「答えられません」「ユニオン、労組を通します」としか答えてはならなかった。 どんなに辞めたい状況でも「退職」は自分から表明してはいけないです。それが口喧嘩だとしても。 そしてメールの法的効力は大きい、メールで雇用関係に関する重要な事項のやりとりをしてはいけない…痛感した。 (しかし形骸化した会社の犬状態の労組に自動加入する場合も状況が非常に困難な事も見て取れる)
「社会保険料の全額自己負担とは?」「泣き寝入りが多いのですか?」と尋ねたら
日本では社会保険料は会社と個人が折半で負担し、給与所得に応じて定められた金額が年金事務所に徴収され健康保険組合や健康保険協会に天引きされるというシステムになっている。
今回のような、軽度〜中程度の精神疾患による傷病手当申請でのトラブルにあった日本の人々は、全員が泣き寝入りをして働けなくなった月の社会保険料を全額払わされているというのだろうか?
というか法令違反な要求をわかってて行う企業と弁護士って何…? しかし「精神疾患に罹患した場合、会社側に何も求められないで終わる泣き寝入りのケースは圧倒的に多い」という返答を聞いたところ、こんなことはザラなのか、レアケースな不幸中の幸なのかよくわからなくなり、私は世間知らずだな、と虚無感を覚えた。
今回の場合は「私側の立ち回り方が悪すぎる」とされても致し方ないが、「傷病手当金という実利」のために社会保険料全額5万円、会社の分まで出して傷病手当を受けても、受給額からの「実利」など、全く無いどころか、今後の医療費がコツコツとかさめば赤字になる可能性が疑われる。何のための健康保険なのか? もはや一切の共感を求めないが、日本の会社生活の不安定さを考える材料にしていくほかない。本当にみんなどうなの?後、ほかの国の状況はどうなの?
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