今週のお題「2016上半期」
職場:厚労省 LGBT差別はセクハラ 指針改正し明記
パブコメを出した甲斐はありました。
27日の記事引用
『厚生労働省は27日、労働政策審議会の分科会を開き、職場での性的少数者(LGBTなど)への差別的な言動がセクハラに当たることを、男女雇用機会均等法に基づく事業主向けの「セクハラ指針」に明記することを決めた。LGBTへの偏見や差別をなくし、働きやすい環境をつくるのが狙い。来年1月に施行する。
現在の指針でも、LGBTに限らず性的な言動はセクハラの対象に含まれ、事業主には研修を通じて防止に努めたり、加害従業員が処分の対象となることを就業規則に定めたりする義務がある。ただし、LGBTに関して具体的に明文化されていないことから、解釈に曖昧さが生じないよう「被害者の性的指向または性自認にかかわらず対象となる」と明確化する。』
「差別禁止ではなく理解促進と人権増進を」という派閥はあるが「職場」になればそんなものは簡単に蹂躙(じゅうりん)されていく上に、人権保障は栄養のように「増進でよし!」という問題では全くないので、文部科学省への働きかけと共に少なくともあるべき方向に踏み出されたのだと思う。
「あいつもしかしてオネェ?」はセクシュアルハラスメント、でも私たち側も気を付けないと指摘されかねない。
パブコメには、20代の自分がこの十数年間聞いてきた「あいつもしかしてオネェ?」的な発言の内容と状況を具体的に書いた。私からはパブリックコメント2通出し、エピソードは6つほど挙げた。
そして今後、LGBT側がセクハラ加害者とされてしまうような事案も可視化していく可能性を考えつつこの指針を見ている。
同性愛者による異性愛者へのストーカーなど、聞くことはゼロではないし。
問題は地方の中小企業経営者がセクハラ指針を理解し、守ることができるかどうか?と思うけど。
地方の性的マイノリティ当事者にとって「職場」は疎外を特に感じる場という話は言われ尽くしているが、うまくやる人も沢山いるのだろう。
独身 バイセクシュアル 女性 の脆弱性と地方の職場の状況は、まずい困難条件のサンドウィッチだ。
いわゆる田舎、地方の職場(関係ないかもしれないが)
上司と共通に知っている地域の中学教師の話で盛り上がれたから有利になれたとか、喫煙ができたからコミュニケーションがうまくいったとかそんな仕方のないことで勤続の評価は実績や報告内容に関係無く簡単に上下する。(似たことは文系の大学社会にもあるので、下らないと思う。)社風によるけどだいたいはワンマンで、採用活動は筒抜けで、大学進学を経験しなかった若年の従業員からの「大卒批判」も、ものすごくされる。実に下らないと思う。
それでも「肉食議席を独占したいしキャラ売りたい!」と踏み外して、職場の女性に「セクシーですね」「デートしたいです」「おいしそう」「もし男性に生まれていたらどんな女性がタイプですか」なんて放ったり、職場の男性と一緒にわいせつ図画で盛り上がったり芸能人の値踏み話などに迎合してしまえば、最も簡単にセクハラ加害の引き金を女性もひく事になるのね。…んー。
また、トラブルを被ってしまった時のダメージも想像以上に大きい、今、不眠症状で、その威力を感じている。
独身バイセクシュアル女性、第3号被保険者女性 温度差
若年であれば被雇用者としては非正規の場合が多い立場の弱さに加え、社会保険料を支払うことに対する考え方が通常の既婚女性の第3号被保険者と基本的には異なる。と思わない?(正確に健康保険、雇用保険、年金の制度を理解してればの話だけど。定かでないので復習がいる)
田舎で、非正規雇用の期間中にキチンと社会保険加入しない職場に黙りこくって1年も実家の人に被扶養され続けたっていい事は何もないし、扶養控除にビクつく事もサラサラ視野にないし、どの道お一人になっていくのだし…。喫煙・飲酒嫌悪は私にはない、各自で好きにやればいいと思う。
少なくとも私はそんな実感と認識なので、飲酒と喫煙は決してせず、早く2号・1号被保険者となり、キチンと今後のために定期積金でもなんでもしといて、いざとなればみっちり払うもの納付していることを証明して、何らかのライフイベントに関する重要事項を主張して通す為に用いたいし。
家事手伝い「ハァ・・・」
引きこもり「ハァ。」
従来型の結婚「うぅ・・・、ハァ・・・」
というライフステージ観なので、医療やカウンセリングの場で、それらの「誰かの選択肢の話」が始まり、いよいよ対話が逸れ始める時に仕方なく話す。
「勉強、仕事以外に何があるというのでしょうか?よくわかりません。娯楽や趣味といった余暇生活は、働いた後でしょ?」と。
悲しいね、失業すると拠り所が70パーくらい一気に欠けるような感じ。
独身バイセクシュアル女性、コミュニティ 温度差
新卒入社できたゲイ・バイ男性、ビアン女性の方でこう言う渋い話をされる20代の方に私は遭遇したことがないので、そんなに気に病まずにレールに乗れてるのかなぁ〜ともおもうんだけど。
交通費を絞り出して聞きに行くニッチなアカデミー風味の場所で出来る希少なつながりで、仕事と性的多様性に関する話について私はL・GよりはT・X、いろいろな感覚が多様かつ複雑系の人たちと井戸端的に話すことが多くて、あんまりカミングアウトとそれまでの人間関係構築の成功例も聞かないんだよね。難しい。大変だけど。
独身バイセクシュアル女性 群れてる時間がない
L・Gの方々に多めに特有な印象(ごめんね)に思ってしまうけど、財力元手に群れるようなエコノミー強かさも私には無いし。
異性愛者のアウトサイダー的な観点からしか物事を受け取れない点が どうにも歯がゆいなとも感じる。肉食なのだけどアセクと感覚が近い面もあるし。
海外のバイラル記事ではバイセクシュアル当事者が遇うバイアスについての読み物や調査結果は多いのでよく読む。いずれも不幸な話が多い。概ねは低学歴、高い喫煙・飲酒率、肥満、貧困、依存症になるリスクの高さと、性の健康の危機のパレードである。
国内ではG・B男性の健康調査はあるが、バイセクシュアルという括りでの女性の健康調査は存在しない。しかし、わずかながらに電通のLGBT消費者調査はバイセクシュアル女性の外食率、飲酒率の高さを示している。
確か2年前「バイセクシュアル女性はG・B・S男性に比べたら経済力の弱さで女性を男性に持って行かれるかもしれない」という不安感を持っていることが特有なので話し合えるコミュニティーが有効だ、と結ばれたどこかの日本語の修士論文か何かを読んだことがある。当事者ミーティングはビアンと混ざってることが多いけど、未だにバイセクシュアルだけのミーティングは国内で聞いたことがないので、いつか実行してみたい気持ちもある。
「感じ悪〜い」も結構こわい
80年代後半〜90年代前半生まれ世代の嫌われアレルギーに伴う「感じよさ」志向と共に、何か同調を乱すことがあればすぐ足にを引きずるために使われる「感じ悪〜い」というフレーズも、なかなかの強敵に感じられる。
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