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若干Bi-Fのハートコア

「じゃっかん」言い過ぎて親しい人にも若干移しちゃった。

アンティークシルバーのホールマーク

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アンティークシルバーのホールマーク

銀器は贋作が比較的少ないアンティークの一つと言われております。

  1. どの時代に徴税されたものか?

  2. だれがいつ(製造年から日にちまで)作ったものか

  3. どの地の鑑定所で認証したか?

  4. 銀器に何パーセントの銀が含まれるか

上記をはっきりと追跡することができる類の品物であることからコレクターの間では「銀器はキッチリとした正直者」との評判もある分野です。なぜなら、銀器は売る前に税金を収める対象となる製品であったからです。銀器への刻印は納税の印、徴税印として義務付けられていたために必ず刻印が刻まれていた事が、銀器が信頼されやすい大きな理由です。

とはいってもルーペを使ってマークを注意深く観察しながら本国の専門辞書を引いて調べる必要があり、沢山の銀器を目にする経験がなくては正確なマークの識別は難しいものです。

一つのアンティークシルバーから見える来歴から元々の持ち主の像や物語を想像することは非常に味わい深い事でもあり、アンティークシルバーは人気のあるアンティークの一つで充実の買取が望めます。

 

ヨーロッパ全土で流通している銀製品は、国による税制の違いからくるマークの数・マークの付け方・マークそのもの種類の数に違いがあります。今回は一番読み解きがわかりやすいイギリスのアンティーク・シルバーについて取り上げたいと思います。イギリスの代表的なシルバーのメーカーはマッピン&ウェッブが挙げられます。イギリスではローマ時代から銀は金に次いで価値の高いものとされ、尊重されてきました。12世紀にはすでに取引法が定められており、14世紀には「銀の含有率が92.5パーセントを超えるものを銀とする」という決まりができていました。そして17世紀以前までに使用されていた銀の製品は、ほとんどが世界大戦の際に武器の原料として再利用されたために現存しているものはとても少なくなっています。

 アンティークシルバーのホールマーク

銀器の刻印は正式には「ホールマーク」と呼ばれています。このホールマークには5~6つのマークが一つの銀器に打たれています。多いほど情報は詳しくなり、どの位詳しく、すなわち一つの銀器にマークが何個打たれているかは銀器・その銀製品によってバラバラです。ホールマークの分類

  1. メーカーズマーク

  2. スタンダードマーク

  3. メタル&ファインネスマーク

  4. アッセイオフィスマーク

  5. デート・レター・マーク

  6. デュティー・マーク

メーカーズマーク

右の写真の中の一番左のマークになります。メーカー(あるいはその製品を作った職人、金銀細工師)の頭文字が入っています。下記がその例です。

  1. HB:Hester Bateman

  2. M&W:Mappin&Webb

  3. LAC:L.A.Crighton

メタル・ファインネス・マーク

分類の表の中で”Fineness”と書いている欄の数字のマークです。一つの製品の中に銀が何パーセント含まれているかを数字で示して刻んでいます。ここでは割愛していますがヨーロッパのアンティークシルバーである場合は銀メッキである場合ならば何グラム分の銀がメッキに使われているかまでも表記しています。

ここでは刻印の数字と、イギリスにおける銀の定義を紹介していきます。

  1. 800:純度80% 欧州の他の国ではこのくらいの含有率でも「銀製品」と示している事が多いです。カトラリーやジュエリーのようなほそく細かい製品に複雑な透かし彫りなどを施しやすい金属であるという利点もあります。

  2. 925:純度92.5% 最も黒ずみが出にくく、イギリスでシルバーを生産する際に義務付けられた含有率となっています。スターリング・スタンダード・シルバーと呼ばれスタンダードマークが定められています。

  3. 958:純度95.84% ブリタニア・スタンダード・シルバー「英国品質」を保証する含有率です。

  4. 999:純度99.9% いわゆる「純銀」といわれるシルバーです。

アッセイオフィスマークについて

アッセイオフィス(試金鑑定所)とは、イギリスの銀製品のホール・マークを管理する公的機関です。工場で作られた製品は必ずこのオフィスに送られ、刻印を打たれます。アッセイオフィス

  1. ロンドン:レオパード 1697〜1719年に製造された銀器には横向きのライオンが代用されています。

  2. エディンバラ 15世紀からシルバーを鑑定してきた歴史を持つAssayOffice(アセイオフィス)のひとつです。

  3. バーミンガム錨(いかり) 錨は金か銀に打たれ、銀の場合アンカーの刻印を横向きに打ちます。

  4. シェフィールド:ヨーク・ローズ  シェフィールドは燭台の名産地として有名です。1974年までは王冠のマークを使用していました。

 このほかに現在は閉鎖しているアッセイオフィスがあり、アンティークの品には閉鎖したアッセイオフィスのホールマークがあります。ヨーク、ノリッジエクセター、ダブリン、ニューカッスル、チェスター、グラスゴーの7か所あり、それぞれが異なるマークを持っていました。ホールマークは、例えば同じ「レオパード」や同じ「ブリタニア像」の左向きのライオンマークであっても、マークによって少しづつ違わせている形やディティールによりその品が造られた年代は全く異なってきます。ロンドンのアッセイオフィスマークは1820年以前と1820年以後で異なります。 

スタンダード・マーク

銀の含有率が92.5%を超える「英国品質」を証明するホールマークです。図のA「ブリタニア像」と呼ばれる左向きのライオンが代表的な例となっております。ブリタニア・スタンダード・シルバー(95.84%)の場合のスタンダードマーク

図のBにある1697年から1720年の間だけ使われた古代ローマから英国を意味する女神のマークです「ブリタニア」と覚えておきましょう。
 

スターリング・スタンダード・シルバー(92.5%)の場合のスタンダードマーク 

  1. イングランド:左向きのライオン(図A)
  2. エディンブル:左向きのライオン(図C)
  3. グラスゴー:ブリタニカのアザミ(図D)
  4. ダブリン:アイルランド人を意味する
    Hibernia「ヒバ―ニア」マーク(図E)左向きの女性、たて琴に王冠です。アイルランドのシルバーにはたて琴を抱え植物を縦に持った女神が刻まれているものがあります。

デート・レター・マーク このマークから製造年を割り出すことが可能となります。右図はロンドンのアッセイオフィスのホールマークの一例で、アルファベットの刻印の書体のものがデートレターマークです。文字の装飾と大文字小文字の差異によって毎年異なるデートレターが刻印してあります。 デュティー・マークDuty(徴税)の印です。表の一番左の欄の横顔のマークです。

  1. ジョージアン(1714~1830年)→キングジョージの右向きの横顔
  2. ビクトリアン(1837〜1901年)→左向きのビクトリア女王の横顔
銀食器の使用とお手入れについて

 とりわけイギリスのアンティークシルバーと、アンティークシルバーの中でも細工が緻密な食器は、現代の私たちがよく用いるステンレスのような金属とは全く違っているため、もともと食器として長時間にわたって使用するものではなく、使う場合はほんの少しの間だけの使用です。出し入れには必ず布の手袋を使います。銀器の上に油脂や塩気を含んだ食品を直に乗せることは基本的にしません。アフタヌーンティーに銀器を用いる場合は、ペーパーを銀器の底面に敷いた上に置くことが黒ずみを起こさない秘訣です。
  ビギナーであれば茶さじの一つから使いはじめてお手入れをしながら、苦労なくできる数量、お手入れし続けることのできる大きさのシルバーやお手持ちのテーブルウェアとの合わせはどんな塩梅かを推し量ることが肝要です。茶さじはまだ茶が輸入品だったころに貝殻で茶葉をすくうこともあったことが由来して美しい貝殻型や技巧をこらした葉っぱ型、羽を寄せ集めたデザインのCaddy Spoon:キャディースプーン(茶さじ)が多く造られました。 

 銀器に食器洗い機は厳禁です。とくにミルクピッチャーやビスケットスタンド、ハイティースタンド、直に触れるカトラリ―やティートレー、シュガーポットは手の油脂と食品の成分を銀器にのこさないように、使った後はすぐの手洗いが必要です。手作業でのお手入れが求められ、数が多い場合は磨き上げに時間がかかり、重たく、使う人のサイズ感覚の違いから日本の家具には収納しにくい場合もあります。

 銀器は手に入れてはみたものの想像以上に管理の手間に苦慮される方も中にはおられます。現在は情報がすぐに手に入り、買い手側が手入れの仕方を知らない場合でも通信販売で手に入れる事は容易にできることから、一筋縄にはいきにくいアンティークの品物が遺品として遺されるということもあるようです。

 

 ※中古品買取り業者向け原稿です。

参考文献あり。画像、サジェスト文面を削除しています。