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若干Bi-Fのハートコア

「じゃっかん」言い過ぎて親しい人にも若干移しちゃった。

Joel Arthur Rosenthal ジョエル・アーサー・ローゼンタール

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Joel Arthur Rosenthal ジョエル・アーサー・ローゼンタール

Joel Arthur Rosenthal (ジョエル・アーサー・ローゼンタール:以下JAR)はイニシャルを取って”JAR”という愛称があり、世界に影響を与える秀才ジュエリーデザイナー・宝石商として欧米では広く知られる人物の一人です。
JARはニューヨーク・ブロンクス出身・ハーヴァード大学で美術史と哲学を専攻し、1966年よりジュエリー製作を始めました。
JARはブルガリのもとで修業したのちに、パリのヴァンドーム広場に構えた完全予約制の店舗を1977年にスイスのビジネスパートナーであるピエール・ジャネットと共に創業しました。この店舗とJARのメトロポリタン美術館の個展では、ジュエリーをディスプレイする事ができる人物の人選も厳選されていたといいます。
JARはジュエリーのデザインがスポンサーの言いなりになることを避けるためにマスコミと一切かかわりを持たず、全てのジャーナリズムを避け、ジュエリーをレッドカーペットや雑誌の撮影に貸し出すことを一切許さないことで有名なデザイナーです。
JARはヴァンドーム広場の店舗では必ず顧客にジュエリーを身につけさせ、フィッティングを最重要視します。ジュエリーが似合わない者はたとえセレブリティであっても売らないという堅い方針をまもる形で取引が行われております。JARのジュエリーは、限られた人々だけが触れられるという特徴があり、独創的かつ魂がこもったビジネスを展開するJARの美しいジュエリーは、ますますアッパークラスを惹きつけます。

JAR ジュエリー

JARのジュエリーは「パヴェ」といって小粒の宝石を面に対して隙間なく敷き詰めたような仕上がりに留めるという、歴史が古い技法を駆使しています。花、蝶、昆虫、鳥、貝などを細密に模したジュエリーを作ることを得意とします。JARのパヴェには宝石を留めた爪がどこにあるのかは一切見えず、しなやかな動きのある花弁や羽の造形が宝石の輝きを最大限に引き出し、動物をモチーフとしたジュエリーの動物の目はとても優しい表情をしています。JARは四人の助手や類稀な技術力をもつ職人たちと共に一点もののファインジュエリーだけでなく素材にとらわれない自由なジュエリーを作っています。金具が本金、モチーフ部は大ぶりでみずみずしい花びらと見間違うほどのアルミ製のピアス等があり、若い層からも世界的な人気があります。
スーパーリアリズム」の追求と博物学的な観察眼が打ち出す美を軸として作られたJARのジュエリーはアルミニウム、チタン、木、本物の昆虫の羽といった幅広い素材と伝統に裏打ちされた技術力と大胆な発想が冴え渡ります。
JARは2014年で70歳というキャリアの節目を迎え、メトロポリタン美術館で開催された個展には作品が出品され日本人の米国滞在のジュエラー、ジュエリーデザイナー、コラムニスト達の間でも話題となっていました。メトロポリタン美術館でのJARの個展では精巧にパイやケーキを摸刻した木の作品もあったということです。遊び心とクラフトマンとしての研鑽をいつなんどきも失わないJARの姿勢を鑑賞者に伝えたことでしょう。

JAR セレブ

2006年10月10日に開催されたクリスティーズのジュエリー・オークションに出品されアメリカ人女優エレン・バーキンの総数103点に及ぶジュエリーコレクションには、希少なJARの作品が17点も含まれており話題を呼びました。このコレクションには離婚したバーキンの前夫(レブロン会長)からプレゼントされたジュエリーが含まれていたということですが、JARと個人的な親交があったバーキンは、ただ一つ本当に気に入っていた指輪だけは手放さなかったといいます。JARは他にもマドンナグウィネス・パルトローといったセレブリティ達を顧客に持ちます。

Jewels by JAR

2013年から2014年に掛けてニューヨークのMeTMuseum:メトロポリタン美術館で行われたJARの個展”Jewels by JAR"が開かれました。JARは「表に出ることを好まないというのになぜ個展を決めたのか?」というインタビューに対して「 ニューヨークに住んでいた頃はメトロポリタン美術館とアメリカ自然史博物館は大好きな場所だった。いつも鉱石の展示を見ていた思い出があった場所であるため、メトロポリタンを選んだのだ」と答えました。
 

JAR アメリカ ジュエリー 

JARはニューヨーク・ブロンクスに居た若い時代から、自然が生み出した「かたち」や「質感」「動き」につよく惹かれて観察力を磨いていた知能の高い人物なのでしょう。
「JAR展」ではJARのジュエリーの注文会が行われました。日本の美術館は社会教育の機能に重きを置くため、こうした営利目的のみのイベントを行うことはほぼ有りませんがアメリカの美術館はこうした活動が自由で活発です。JARは個展での注文会に加えてスーベニアショップでは高額な限定のプロダクトジュエリーを販売したため、新聞やウェブに寄せられる美術展の批評には「公共施設である美術館がまるでJARのショールームのようだ」との批判は出たものの「なかなかお目にかかれない美しいジュエリーが結集した」という好評価のうちに個展を終えました。 
 JARのファインジュエリーは完全受注製作の一点ものを基本としていますが、JARのジュエリーはプロダクトのジュエリーにもシリアルナンバーが振られております。
JARのジュエリーは日本では見る事や触れることができるかどうか?というほど稀小なため、NY現地でみられた方々や、JARのジュエリーの写真集を手に取ることができた方々は幸いに違いありません。
 

 ※サジェスト文は必要に応じて調整可能。画像削除、文章を一部改変しています。

 ※参考文献あり